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2010年、機動戦士ガンダム00映画公開時に東京オフ会したい!!!!!!!!!
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ティエナとマノス      「はこ」
 

その箱は、以前からティエナが持っていた。
いつからそれがここにあって、どうしてティエナが持っていたのかは分からない。

毎日、彼女はその箱を大事そうに抱きしめていた。
そのなかに何が入っているのか、マノスは知らない。
だが、マノスは箱に何が入っているのか、知りたいとも思わなかった。

彼にとって、ティエナが幸せそうにしているのが一番だったからだ。


ティエナとマノスの家は貧しかった。
父親は出稼ぎと言いながら、知らない女と家を出て行った。
母親はいろんな男の人と寝て、お金を貰っていた。


漠然と、二人は大人は汚いものだと思っていた。
出て行った父親の影を追い。毎日違う男と寝室へ入る母親の声に耳を塞ぐ。

二人は、必然と。
互いには互いしか居ないものだと思うようになっていった。

 

ティエナは喋らない。
生まれた頃からそうだったから、マノスもそれを不思議に思うことはなかった。
マノスは右足がない。
生まれた頃からそうだったから、ティエナはそれが当然のことだと思っていた。


ティエナもマノスも。
互いのそのままの姿が当たり前で、互いに互いを補いながら生きるのが普通だった。

 

ある日、見知らぬ老婆がティエナに声を掛けていた。
水汲みから帰っていたマノスが聞いた老婆の声は、妖しい禍言だった。

 

「その箱を大事におし、それは禍事を食べてくれるよ。」

 

老婆はそういうと道をゆるゆると帰っていった。
禍事を食べる箱。妄言だ。
マノスは老婆が妹をからかっているのだろう、と軽く思っていた。

 


ティエナは大事に箱を抱きかかえて、やってきた兄の下へと駆け寄ってくる。
水の入った桶を半分もって、ニコリと笑う。
この笑顔さえあれば、マノスは幸せだった。

「ありがとう。ティエナ。」
感謝の言葉を差し出すと、ティエナは嬉しそうにコクリと頷く。
この言葉さえあれば、ティエナは幸せだった。

 

箱はただキラキラと光っては、黙って腕に収まっていた。

 

 

ある日、母親が癇癪を起した。
男に逃げられて、金が尽きて。
そのことを全部喋れないティエナの所為にして。


叩いて、殴って。
何もいわないティエナにさらに怒って。
棒を取り出して、加減もなく叩いた。


騒ぎを聞きつけて帰ってきたマノスは、不自由な体を急かせて間に入る。
母親はさらに怒って、さらに強く棒で叩いた。


ガンガンと頭が割れそうに痛む。
目の上を、熱いものが伝っていく。
ソレが血液であると、マノスにもティエナにも分かった。

 

このままでは、どちらも死んでしまう。

 

ああ、もっと力があれば。
この臆病で優しい妹を守れるのに。

ああ、もっと強くあれば。
この勇敢で温かい兄を守れるのに。

 


キラリと箱が光った。

 


母親の目に、その箱が映った。
棒で叩く手が止まる。
「寄越せ」と無理矢理にティエナからその箱をもぎ取る。
よく見れば、細工も使われている鉱石も、なかなかに値打ちがありそうで。
これを売れば新しいドレスが買えて、男も戻ってくる。
母親の口がまるで爬虫類のように割けたように見えた。


返して欲しそうに手を伸ばすティエナを、必死で抑えるマノス。
今の母親に反抗したら、絶対に殺されてしまう。
直観でそう思ったマノスは、決してティエナを離さなかった。

 

箱をあける母親。

その箱が開いたのは、ティエナもマノスも初めて見る光景だった。

 

刹那、母親の叫び声が家中に響いた。
バリバリ、と骨を砕く音が聞こえる。

 


箱は、母親を喰っていた。

 


大きな長い牙が幾本も母親に突き刺さり。
強烈な腐敗臭と噴出した鉄の臭いが、部屋一杯に充満する。

叫び声はやがて断末魔に似て。
声を上げる部分が喰われても止む事がなかった。


箱は、たやすく母親を食い尽くしていく。
肩を食い破り、胸を割いて。
腕をあらぬ方向に折り曲げて、血液を大量に垂らしながら。


気が付けば、母親は靴だけになっていた。
大きな舌が、べろりと一舐めすると、アレだけ零れていた血液は綺麗に拭き取られていた。

 

箱は妖しく二人に語りかける。

 

『吾を持ちし小さき命よ。開けるでない。
吾は盟約に縛られた禍物。開けたものは無分別に喰うように仕向けられた哀れな箱よ。
吾を持ちし小さき命よ。愛おしき小さき命よ。
開けるでないよ。…………開けるでないよ。』


箱はばたん、と閉じた。
綺麗な細工を輝かせて、靴の前にちょこりと鎮座した。
ぱたぱたと箱を取り上げに行くティエナ。
光景を思い出して吐き気を催したマノスは、その場から動けなかった。
嬉しそうに箱を抱きしめるティエナ。
箱は沈黙したまま、ただ胸の中で光るのみ。

 

老婆がいったことは本当だった。

 

箱は、古い言葉で「モスコ・ヴェリア」。
「モスコ」が悪いことを表し、「ヴェリア」が隠すことを表す。
昔から、箱は悪いものを閉じ込めたり、隠したりするために使われていた。

 


きっと、さっきの禍物は、箱に閉じ込められた悪魔だ。
縁で、箱の中で眠っていた「モスコ・ヴェリア」。
禍事を食べてくれる、悪魔に違いない。

 


ティエナは未だにその箱を抱きしめて生活している。
マノスは、彼女からそれを取り上げることはしなかった。
恐ろしいものであることは十分に承知している。

だが、取り上げたりは決してしない。なぜならば――――――――――――

 

 

マノスにとって、ティエナが幸せそうにしているのが一番だったからだ。

 

 

 


最後まで読んだあなたへ。
あなたは気が付いているだろうか。

 

…………後ろのその箱は、一体いつからそこにあるの?








という話を思いついたんだ。
思いついたままに書き出したのでgdgdすぎてごめんなさい。
モスコ・ヴェリアという言葉はありません。勝手に考えました。
本当はラテン語とか格好いいので書いてみたかったけど、見つけきらんかったorz
ちょっと、昔の海外の怖い話みたいにしたかった。

でもモスコ・ヴェリアはいい子だと思うんだ←自分で書いて何を言う。
モスコ・ヴェリアのような悪魔が欲しいです。契約しに来てくれ。



唐突にすみませんでした!!!!!/(^o^)\

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